スタッフブログ
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アジアホームズ高橋です。
先週金曜日から数日間、サーバーの不具合でホームページが見れない事態が起きてしまいました。
するとなんということでしょう。
先週金曜日にアップした私のブログがきれいさっぱり消えてしまっています。
その日に限って、めちゃくちゃ長文で書いたのにもかかわらず。
毎週金曜日は最近読んだ本や行った建造物をご紹介するブログ。
データも残っていないので、めげずに改めてこの大好きな本をご紹介します。
今日紹介する本は山田詠美さんの「ぼくは勉強ができない」です。

この世の本でぶっちぎりに大好きな本です。
この本に出会ったきっかけは、私と兄2人と共同生活をしていたころ。
長男は本をたくさん読むんですが、他にも靴やら服やら無限に趣味のものを買い集める習性があるので、兄貴の部屋で行き場を失った本はトイレの床に平積みされている状況でした。
漫画本以外を読んでこなかった私は、文庫本とは縁がなかったんですが、用を足している時ふとタイトルが目に入って気になり読んだ本がこの本です。
信じられないくらい面白くて、ここから活字もウェルカムになりました。
高校生の時田秀美くんの年上の恋人やら同級生やら先生やらとの日常のやりとりのお話。
先週もこのブログを読んでくださった方が1人でもいるかもしれないので、先週ご紹介したところと全く違うところをご紹介します。
ここの部分は今の私自身の実生活でも活用している「いいなぁ!」と思った部分。要約すると。
『秀美くんの両親は離婚していて、母親とおじいちゃんと3人で暮らしています。
その母親は離婚した理由はそういう所ねっていう感じで、毎晩お化粧をして夜遊びに出かけるような母親。
1人息子の秀美の事も、息子というより年下の男友達のような扱い。
お互いそんな関係で丁度良いのですが、ある日。秀美が部活動のサッカーで手首をくじいて帰宅をした時のお話。
秀美が手首をくじいているのを気づいた母親は深く心配するわけでも、全く心配しないわけでもなく、
「親からいただいた大切な体なんだから、ちゃんと労ってちょうだいよ」
山田詠美. ぼくは勉強ができない (文春文庫) (p.44). 文藝春秋. Kindle 版.
と。
主人公の秀美は、こんな母親で良かったと思うのです。』
なんで?って感じですよね。
なんでかというと、悩み事があったり落ち込んでいる時に、大袈裟に、過度に心配されるほど、その悩み事が大それたことのように感じてしまうからとのことで、大したことないような反応された方が、そこまで思い詰める必要のない他愛のない問題だと感じられるからだそうです。
めっちゃ面白いなと思って、もちろん不安や悩みを抱えている時に共感を求める気持ちはすごくわかりますが、他者からみたら大したことない事ってありますよね。
ましてや、そんな時こそ深く寄り添うことが推奨されているような空気感も世の中的に感じますが、この本では真逆のアプローチで悩み事を中和している感じが新鮮な感覚で、結構実生活でも活用しています。
手に小さな棘が刺さった時に、破傷風になるよっていうより、唾つけとけば治るよってな感じです。
時と場合によりますが。
微妙な感情の具合の表現が面白いので、ぜひ気になる方は読んでみてください。
高校生に戻ったような気分になります。

【アジアホームズ 高橋 大佑】